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RQ-1 Predator
プレデター

多種のセンサーを装備した高価なプレデター

しかし、U-2ドラゴンレディのような人間が行うには疲労が大きい長時間の偵察を主任務とした
航空機の役割は安価という失われた利点を補って余るほどの利点を活かし、完全に無人機が取って代わろうとしつつあります。
MQ-1プレデター(RQ-1に比べセンサーに劣る)は現在唯一攻撃能力を持つ「殺人無人機」として、
2002年にはイエメンでアルカイダの要人が搭乗していた自動車をヘルファイアで破壊し殺害。
史上初の無人機による対地攻撃を成功させました。2003年にはイラクの自由作戦でZSU-23-4シルカ対空戦車をヘルファイアで破壊。
戦闘車両の初撃破を記録しました。
2005年のネリスエアショーではヘルファイアを搭載したプレデターが不気味極まりない地上攻撃デモを実施し、
それを目の当たりにし大変ショックを受けました。





1機320万ドル程度


03年のイラク戦争でUAVは現代戦争の寵児に浮上した。
当時、米軍無人航空機プレデター(Predator)は砂嵐の下で密かに移動していたイラク最精鋭機甲部隊を発見し、
空襲を誘導した。 一夜の空襲で部隊全体の戦力の3分の1が壊滅した。
グローバルホークは最高時速650キロで30時間以上飛行しながら情報を収集する。
作戦半径は4000キロにのぼり、北朝鮮のほか北東アジア一帯の独自情報収集が可能になる。
特に30センチの大きさの物体を識別する高解像度特殊レーダー(SAR)を搭載し、手のひらを見るように敵の基地を偵察できる。






プレデターを操作中の画像

プレデター(RQ-1 Predator)とはアメリカ空軍無人偵察機(UAV)。12000メートル上空を30時間連続で飛行でき、
人工衛星を経由することで、アメリカ本土から操作することも可能である。

武装バージョンのMQ-1 Predatorには、AGM-114ヘルファイアミサイル2発が搭載可能。また自衛用の対空装備としては、
スティンガーの搭載が検討されており、既に2003年3月、イラクにおいて、スティンガーを搭載した本機がMiG-25と交戦している。
この時は、スティンガー・ミサイルは命中せず、MiGにより撃墜された。
なおこれは、お互いに対空兵器を装備した有人機と無人機による初めての空中戦とされる。

1995年から使用され、アメリカのアフガニスタン侵攻コソボ紛争イラク戦争イエメンでの戦闘でも使われた。
2004年からはイタリア空軍でも使用されている。

日本の航空自衛隊では、ミサイル防衛システムや離島防衛、領海監視などの用途で滞空時間の長いUAVを必要としている。
航空自衛隊は2007年度からこの種のUAVを導入することが予定しており、
このRQ-1 Predatorも導入候補のひとつとして挙げられている。

最近は、プレデターにレーザー誘導ミサイル『ヘルファイア-C』を搭載して、
無人機に殺傷能力を持たせるといった実験も行なわれている。








































無人偵察機「プレデター」、飛行時間25万時間を達成



【Technobahn 2007/7/26 18:10】写真は25万時間の飛行時間の達成を記念して「250,000 HOURS」の文字をペイントされた
ネバダ州クリーク空軍基地の第11偵察飛行隊(11th Reconnaissance Squadron)所属の無人偵察機「MQ-1 Predator」。

  25万時間の飛行時間達成を記念して先月22日にクリーク空軍基地で撮影された。

  MQ-1 Predatorは偵察能力はもちろんのこと2機のAGM-114 Hellfireミサイルを
搭載することも可能で、最近では地上攻撃のためにも利用されている。

 他、Predatorはその高度な偵察能力を活かして、民生用にも利用する動きが最近になってからできており、
NASAではPredatorを改造した機体を使って米南西部で頻発している山火事を発見するための
早期警戒システムを構築する試みなども行われている。

 (画像提供:米空軍






MQ-9「リーパー」無人偵察機はMQ-1「プレデター」無人偵察機をベースにして作られた中高高度=長距離無人偵察機となる。
外見はプレデターとほぼ同じだが、全長は11m、翼幅は20mとプレデターよりも一回り以上大きく、
積載重量もプレデターの1.02トンに対して4.5トンと4倍以上もある。

 積載重量を大幅に増やすことにより、大量の燃料を登載し戦闘地域で目標が現れるまで長時間に渡って空中待機させ、
攻撃対象が現れたら奇襲攻撃をかけるような運用方法が検討されている。
長時間待機させるというやり方も無人偵察機ならではの運用方法だ。 ......



搭載するレーザー誘導ミサイル『ヘルファイア-C』



AGM-114A Hellfire

主に対戦車ミサイルとして使用されるものであり、基本とする誘導方法は、セミアクティブレーザー誘導である。
有線ワイヤを誘導に用いないために飛翔速度が速く、敵の対応・反撃時間を短くすることでできる。
また、レーザー発信部と、ミサイル発射母機を別の場所にすることができることも、敵の反撃を防ぐのに有効である。
なお、改良型のB型およびC型では赤外線画像誘導も可能となっている。
弾頭を艦船撃破用に変更した対艦型はスウェーデンでRBS17として採用されている。

開発は1971年に開始され、1985年から実戦配備されている。

K型以降はヘルファイア IIとも呼ばれ、レーザー関係を改良したバージョンである。
さらに改良されたL型は、ロングボウ・ヘルファイア・モジュラー・ミサイル(英: Longbow Hellfire Modular Missile)、
いわゆるロングボウ・ヘルファイアは、ミリ波レーダーによるアクティブレーダー誘導を受けることができる。

冒頭に挙げた頭文字にもかかわらず、特に初期のバージョンのヘルファイアは、本当の意味での
ファイア・アンド・フォーゲット
(Fire-and-Forget、撃ちっ放し)とはなっていない。
レーザー誘導バージョンは、標的に対して弾着するまでレーザー照射が必要となる。
AGM-114L ロングボウ・ヘルファイアは、本当の意味でのファイア・アンド・フォーゲットミサイルとなっている。
これは発射後の誘導を必要とせず、さらにランチャー(発射器)と標的の間が射線を形成していなくても撃つことができる。

ヘルファイア、およびマーベリック空対地ミサイル、空中発射TOWミサイルは、2010年までに
統合共通ミサイルJCM (Joint Common Missile)に置き換えられる計画があった。
しかしこれは、2005年1月時点でキャンセルされた。
改良版の発展、および広範囲な海外への販売、なによりたいへん高精度で完成された兵器として、
JDAMのように、ヘルファイアも今後しばらくは使われ続けるであろう。






[MQ-9A/B PredatorB(プレデターB)]
当初は、偵察型だったプレデターを大幅に能力を向上させ、SEAD(Suppressionof Enemy Air
Defence)敵防空網制圧作戦に投入できるUCAV(無人攻撃機)として設計段階から考慮され開発された
のが「プレデターB型」でMQ-9A/Bの制式名称が付けられている。プレデターB型は、武装プレデター
(MQ-1)の機体を大型化し搭載される兵装ペイロードを向上させ、それに伴って電子機器等を強化して
おり、完全な無人攻撃機(UCAV)となっている。機体は、全長10.97m(36ft)、翼幅20.12m(66ft)、
全高3.56m(11.8ft)、最大離陸重量4540kg、最大航続距離740km(400海里)、巡航速度130km/h
(70kt)、最大速度405km/h(220kt)、最大上昇限度13700m(45000ft)、最大稼動時間30時間、通常
作戦高度600m(2000ft)、最大武器搭載量(内部)800ポンド(363kg)、最大武器搭載量(外部)3000
ポンド(1361kg)で、エンジンは、ハネウェル社製(Honeywell)TPE-331-10T turboprop(776hp)を搭載し
大幅に武器搭載量を増加させている。電子機器は、ターゲット索敵用に機首部下部のターレット内に収納
されているAN/AAS-52MTS(Multi-sensor Targeting System)マルチセンサー・ターゲット・システムで
昼間用の955mmTwo-colour DLTV television ズームTVカメラと昼夜間視察用のFLIR(Forward Looking
Infrared rays)前方監視用赤外線装置(6段階切り替え式19mm〜560mm )が搭載され、目標捕捉用に
レーザー照射誘導装置(Laser Designator )とレーザー測距装置(Laser Rangefinder)が搭載されている。
その他に、戦場監視用にTE-SAR(Tactics Endurance-Synthetic Aperture Radar)戦術滞空合成開口
レーダーと武器管制用にミリ波レーダー・システムが搭載されている。プレデターB型の戦術システムでは、
GCS(地上管制ステーション)のオペレーターが指定したエリアをTE-SARを用いて走査(スキャン)し
軽車両、戦車等の識別した情報をオペレーターが脅威度の高い目標を指定してプレデターに搭載されて
いるTVカメラ及びFLIRで確認後搭載兵装で攻撃するものである。
武装プレデターB型A/Bの兵装は、ターボプロップエンジンに変更した事で大幅に最大積載ペイロードが
増加し、使用されるの装備の選択肢が多くなっている。空軍では、従来どおりレーザー誘導方式とミリ波
レーダー誘導方式のヘルファイア及びヘルファイアII対戦車ミサイルの搭載と新規に開発されている
Low Cost Autonomous Attack System(ローコスト・自律攻撃システム)を搭載し、海軍では、対潜水艦
兵装を搭載する予定となっている。LOCAAS(Low Cost Autonomous Attack System)は、ロッキード・
マーティン社で開発された高性能小型誘導ミサイルで全長が約76cm、折りたたみ展開式翼のスパン長
が102cm重量約45kgで小型ターボジェットエンジンを搭載し最大飛翔時間及び射程距離が約30分と
約180km(100nm)、最大飛翔速度370km/h(200kt)となっており、ターゲットまでの誘導はGPS/INS
誘導され、終末誘導には自身のレーダーで捉えた目標にレーザー照射を行いレーザー反射円錐内に
正確に突入し撃破する自律終末誘導方式を採用している。弾頭部は硬目標破壊用の高性能成形炸薬弾
と軟目標(対物・軽車両・対人)用の爆発破片効果を持つFFSTK(Fragments for soft target kill )弾頭、
SEAD(敵防空網制圧作戦)に使用されるスタンドオフ兵器では主に対レーダー施設破壊用シーカーが
用意されており、作戦任務によって任意に選択できる。
プレデターB型では、外部パイロンに8発のLOCAASを搭載可能で、SEAD(敵防空網制圧作戦)では
担当作戦エリアに滞空し対レーダー用LOCAASを用いて敵防空網を無力化させる。また移動式SAM
(対空ミサイル)を破壊する最も危険度が高いミッション、「ReactiveSEAD」(即時反応敵防空網制圧
作戦)では長時間の滞空が可能なUCAVは非常に有効な対応が可能となっている。














また、将来は地上攻撃からさらに進化し空対空戦闘を行う航空優勢を確保するための無人戦闘機も登場するかもしれません。
が、一般に言われているような、人間の限界を超えた10G以上の
機動を行うというような物では無いでしょう。
現状の戦闘機ですらリミットを超えて10G以上のような機動を行ったならば即刻検査隊行きであり、
また、いくつかの戦闘機の制限である9Gですらクリーン時のみの話しであり、
空対空ミサイルのみの武装を施すだけでもG制限が7.33G、6.5Gと低下してしまうのですから、
人間の限界を超えた機動を実現すると言うのは難しいでしょう。
また、高いGでの機動を行う以前に、そのような機動を必要とする距離での交戦では機動性より何より相手を目視で確認し、
瞬間的に状況を認識し判断を下す事が何より重要であり、
カメラとモニターを介し遠地で行うには有人戦闘機のそれには遥かに及びません。
目視外視程の交戦においても状況認識と判断の重要性は同じであり、
“現状では”真の無人戦闘機の利点は大きく無いように思えます。

なお、2003年3月には、
Weapons Free!のMiG-25項でも触れましたが、偵察任務中のプレデターを撃墜する意図を持ったイラク空軍のMiG-25と交戦し、
プレデターは2発のAIM-92スティンガーを発射。
たかが100馬力のエンジンに速度も僅かに120ktにも満たない無人機と、方や推力10tのエンジンを双発で装備、最高速度は
マッハ3にも達する世界最速の戦闘機が刃を交えたのだから結果は火を見るより明らかです。
プレデターが先手を取ったもののスティンガーは命中せず結局の所はMiG-25に軍配が上がりプレデターは被撃墜しました。

無人機と有人戦闘機の交戦は古くはスピットファイア・テンペストが迎撃したFi103に始まり、数多に行われてきましたが、
史上初の空対空装備で武装した殺人無人機と有人戦闘機の交戦が行われたのです。
人間が操縦するミグ(プレデターも人間が操縦していますが…)が勝利を収めたのは心の奥底で
どこか嬉しいような感覚を覚えてしまうのは私だけでは無いはずです。

なお、1981年5月14日。レバノン上空に於いてイスラエルの無人偵察機が、任務中にシリアのMiG-21の迎撃を受けました。
UAVは勿論非武装ですからMiG-21の攻撃になす術もありません。
しかしUAVの操縦士は攻撃をかわし、なんとMiG-21をマニューバキルしてしまいました。
時速100km/hの無人機がマッハ2の戦闘機を撃墜してしまったのです。

さすが世紀のヤラレメカMiG-21。これだからフィッシュベッドファンはやめられません。
(事実かどうか不確定情報です。笑い話程度の信憑性だと思ってください。)




プレデターを操作中の画像

プレデター(RQ-1 Predator)とはアメリカ空軍無人偵察機(UAV)。12000メートル上空を30時間連続で飛行でき、
人工衛星を経由することで、アメリカ本土から操作することも可能である。

武装バージョンのMQ-1 Predatorには、AGM-114ヘルファイアミサイル2発が搭載可能。また自衛用の対空装備としては、
スティンガーの搭載が検討されており、既に2003年3月、イラクにおいて、スティンガーを搭載した本機がMiG-25と交戦している。
この時は、スティンガー・ミサイルは命中せず、MiGにより撃墜された。
なおこれは、お互いに対空兵器を装備した有人機と無人機による初めての空中戦とされる。

1995年から使用され、アメリカのアフガニスタン侵攻コソボ紛争イラク戦争イエメンでの戦闘でも使われた。
2004年からはイタリア空軍でも使用されている。

日本の航空自衛隊では、ミサイル防衛システムや離島防衛、領海監視などの用途で滞空時間の長いUAVを必要としている。
航空自衛隊は2007年度からこの種のUAVを導入することが予定しており、
このRQ-1 Predatorも導入候補のひとつとして挙げられている。

最近は、プレデターにレーザー誘導ミサイル『ヘルファイア-C』を搭載して、
無人機に殺傷能力を持たせるといった実験も行なわれている。



無人偵察機「プレデター」、飛行時間25万時間を達成



【Technobahn 2007/7/26 18:10】写真は25万時間の飛行時間の達成を記念して「250,000 HOURS」の文字をペイントされた
ネバダ州クリーク空軍基地の第11偵察飛行隊(11th Reconnaissance Squadron)所属の無人偵察機「MQ-1 Predator」。

  25万時間の飛行時間達成を記念して先月22日にクリーク空軍基地で撮影された。

  MQ-1 Predatorは偵察能力はもちろんのこと2機のAGM-114 Hellfireミサイルを
搭載することも可能で、最近では地上攻撃のためにも利用されている。

 他、Predatorはその高度な偵察能力を活かして、民生用にも利用する動きが最近になってからできており、
NASAではPredatorを改造した機体を使って米南西部で頻発している山火事を発見するための
早期警戒システムを構築する試みなども行われている。

 (画像提供:米空軍






MQ-9「リーパー」無人偵察機はMQ-1「プレデター」無人偵察機をベースにして作られた中高高度=長距離無人偵察機となる。
外見はプレデターとほぼ同じだが、全長は11m、翼幅は20mとプレデターよりも一回り以上大きく、
積載重量もプレデターの1.02トンに対して4.5トンと4倍以上もある。

 積載重量を大幅に増やすことにより、大量の燃料を登載し戦闘地域で目標が現れるまで長時間に渡って空中待機させ、
攻撃対象が現れたら奇襲攻撃をかけるような運用方法が検討されている。
長時間待機させるというやり方も無人偵察機ならではの運用方法だ。 ......



搭載するレーザー誘導ミサイル『ヘルファイア-C』



AGM-114A Hellfire

主に対戦車ミサイルとして使用されるものであり、基本とする誘導方法は、セミアクティブレーザー誘導である。
有線ワイヤを誘導に用いないために飛翔速度が速く、敵の対応・反撃時間を短くすることでできる。
また、レーザー発信部と、ミサイル発射母機を別の場所にすることができることも、敵の反撃を防ぐのに有効である。
なお、改良型のB型およびC型では赤外線画像誘導も可能となっている。
弾頭を艦船撃破用に変更した対艦型はスウェーデンでRBS17として採用されている。

開発は1971年に開始され、1985年から実戦配備されている。

K型以降はヘルファイア IIとも呼ばれ、レーザー関係を改良したバージョンである。
さらに改良されたL型は、ロングボウ・ヘルファイア・モジュラー・ミサイル(英: Longbow Hellfire Modular Missile)、
いわゆるロングボウ・ヘルファイアは、ミリ波レーダーによるアクティブレーダー誘導を受けることができる。

冒頭に挙げた頭文字にもかかわらず、特に初期のバージョンのヘルファイアは、本当の意味での
ファイア・アンド・フォーゲット
(Fire-and-Forget、撃ちっ放し)とはなっていない。
レーザー誘導バージョンは、標的に対して弾着するまでレーザー照射が必要となる。
AGM-114L ロングボウ・ヘルファイアは、本当の意味でのファイア・アンド・フォーゲットミサイルとなっている。
これは発射後の誘導を必要とせず、さらにランチャー(発射器)と標的の間が射線を形成していなくても撃つことができる。

ヘルファイア、およびマーベリック空対地ミサイル、空中発射TOWミサイルは、2010年までに
統合共通ミサイルJCM (Joint Common Missile)に置き換えられる計画があった。
しかしこれは、2005年1月時点でキャンセルされた。
改良版の発展、および広範囲な海外への販売、なによりたいへん高精度で完成された兵器として、
JDAMのように、ヘルファイアも今後しばらくは使われ続けるであろう。





AH-64 アパッチに搭載されたヘルファイア






[MQ-9A/B PredatorB(プレデターB)]
当初は、偵察型だったプレデターを大幅に能力を向上させ、SEAD(Suppression of Enemy Air
Defence)敵防空網制圧作戦に投入できるUCAV(無人攻撃機)として設計段階から考慮され開発された
のが「プレデターB型」でMQ-9A/Bの制式名称が付けられている。プレデターB型は、武装プレデター
(MQ-1)の機体を大型化し搭載される兵装ペイロードを向上させ、それに伴って電子機器等を強化して
おり、完全な無人攻撃機(UCAV)となっている。機体は、全長10.97m(36ft)、翼幅20.12m(66ft)、
全高3.56m(11.8ft)、最大離陸重量4540kg、最大航続距離740km(400海里)、巡航速度130km/h
(70kt)、最大速度405km/h(220kt)、最大上昇限度13700m(45000ft)、最大稼動時間30時間、通常
作戦高度600m(2000ft)、最大武器搭載量(内部)800ポンド(363kg)、最大武器搭載量(外部)3000
ポンド(1361kg)で、エンジンは、ハネウェル社製(Honeywell)TPE-331-10T turboprop(776hp)を搭載し
大幅に武器搭載量を増加させている。電子機器は、ターゲット索敵用に機首部下部のターレット内に収納
されているAN/AAS-52MTS(Multi-sensor Targeting System)マルチセンサー・ターゲット・システムで
昼間用の955mmTwo-colour DLTV television ズームTVカメラと昼夜間視察用のFLIR(Forward Looking
Infrared rays)前方監視用赤外線装置(6段階切り替え式19mm〜560mm )が搭載され、目標捕捉用に
レーザー照射誘導装置(Laser Designator )とレーザー測距装置(Laser Rangefinder)が搭載されている。
その他に、戦場監視用にTE-SAR(Tactics Endurance-Synthetic Aperture Radar)戦術滞空合成開口
レーダーと武器管制用にミリ波レーダー・システムが搭載されている。プレデターB型の戦術システムでは、
GCS(地上管制ステーション)のオペレーターが指定したエリアをTE-SARを用いて走査(スキャン)し
軽車両、戦車等の識別した情報をオペレーターが脅威度の高い目標を指定してプレデターに搭載されて
いるTVカメラ及びFLIRで確認後搭載兵装で攻撃するものである。
武装プレデターB型A/Bの兵装は、ターボプロップエンジンに変更した事で大幅に最大積載ペイロードが
増加し、使用されるの装備の選択肢が多くなっている。空軍では、従来どおりレーザー誘導方式とミリ波
レーダー誘導方式のヘルファイア及びヘルファイアII対戦車ミサイルの搭載と新規に開発されている
Low Cost Autonomous Attack System(ローコスト・自律攻撃システム)を搭載し、海軍では、対潜水艦
兵装を搭載する予定となっている。LOCAAS(Low Cost Autonomous Attack System)は、ロッキード・
マーティン社で開発された高性能小型誘導ミサイルで全長が約76cm、折りたたみ展開式翼のスパン長
が102cm重量約45kgで小型ターボジェットエンジンを搭載し最大飛翔時間及び射程距離が約30分と
約180km(100nm)、最大飛翔速度370km/h(200kt)となっており、ターゲットまでの誘導はGPS/INS
誘導され、終末誘導には自身のレーダーで捉えた目標にレーザー照射を行いレーザー反射円錐内に
正確に突入し撃破する自律終末誘導方式を採用している。弾頭部は硬目標破壊用の高性能成形炸薬弾
と軟目標(対物・軽車両・対人)用の爆発破片効果を持つFFSTK(Fragments for soft target kill )弾頭、
SEAD(敵防空網制圧作戦)に使用されるスタンドオフ兵器では主に対レーダー施設破壊用シーカーが
用意されており、作戦任務によって任意に選択できる。
プレデターB型では、外部パイロンに8発のLOCAASを搭載可能で、SEAD(敵防空網制圧作戦)では
担当作戦エリアに滞空し対レーダー用LOCAASを用いて敵防空網を無力化させる。また移動式SAM
(対空ミサイル)を破壊する最も危険度が高いミッション、「Reactive SEAD」(即時反応敵防空網制圧
作戦)では長時間の滞空が可能なUCAVは非常に有効な対応が可能となっている。